「神々の魔術」は宇宙規模の大きな時間の流れ
『神々の魔術 失われた古代の叡智』グラハム・ハンコック(角川書店)
旧約聖書のノアの方舟をはじめとする、世界の神話でも語られている大洪水の話。この洪水は実際に地球の歴史のなかにあり、それ以前の超古代文明があった痕跡を紹介していくという内容。グラハム・ハンコックの「神々の魔術」上下2巻を読みました。
★トルコの巨大遺跡ギョベックリ・テペはエジプト文明よりはるか昔の紀元前9600年に建設されていた?
★インドネシアのグヌンパダンのピラミッドは炭素年代法による調査で12000年以上の前であることが?
★12,900年前の天体衝突が地球にヤンガードリアス寒冷期を引き起こした?
★マヤ人は、2012年前後の数十年をグレートサイクルの終わりとしたが、それは新しいワールドエイジの大周期が始まるという意味?
★トルコのギョベックリ・テペに見られる石像の手の表現が遠く離れたイースター島の石像やインドネシアの石像に見られる不思議。
グラハム・ハンコックは「神々の指紋」がベストセラーになった作家(私はそれ読んでませんが)、スリリングな説が展開されていくのですが、余分な記述が多いような気がして、読み進めるのがちょっと大変でした。仮説と検証という形で筆を進めている著者の立場上しょうがないんだと思うのですが。
子供の頃、北極星は不変の位置と教わった記憶があるのですが、実は、地球の歳差運動で、ものすごく長いスパンで地上から見た北極星の位置が移動しているということ。その時代時代によって北極星とされる星が違うということを知れば、そうした遺跡の痕跡も納得がいくような気がします。
人間だって年齢や体調により腸内環境が違うはず。下痢したり、便秘したり、快便だったり。善玉菌か悪玉菌の割合によって、腸内細菌は腸の環境を大きく左右させる。私自身、腸が弱いので、腸内環境で体調が変わるのがよくわかります。
我々なんて地球の大きさからしたら細菌のような存在みたいなもの、その環境が変われば文化も変わる。マクロコスモス:ミクロコスモス=地球環境:腸内環境、飛び過ぎる私の曲解なんだけど、この本読んでそう思いました。ありえる話です。
神々の魔術 (上) 失われた古代文明の叡智 神々の魔術 (下) 失われた古代文明の叡智