不思議な聖書の暗号、私も少し考えてみた・・・

聖書は世界で一番読まれている本といいます。この3,000年前に書かれ世界に大きな影響を与えてきた聖書、この聖書に人類の過去の主要な出来事や未来のことまでも暗号として書かれているのだという驚きの内容を書いた本がマイケル・ドロズニンによる「聖書の暗号」です。この「聖書の暗号」はそのセンセーションな内容により、発刊された当時、1996年に世界的な大ベストセラーになりました。果たして聖書の暗号は本当なのか?大きな議論を呼んだようですが、最近ではこの聖書の暗号について聞くことが、ほとんどなくなってきたように思います。

聖書の暗号については、コンピュータソフトがあります。私はソフトの画面は見たことがありますが、使ったことはありません。そして、聖書についても詳しくはありません。信仰の外にいる私ですが、ユダヤ教の密教であるカバラが、聖書を読み解いていく手法としてゲマトリアというものがあります。このヘブライ語と数字が対応した数秘術により見えてくるのは、聖書への驚きなのでした。聖書の暗号についてはさらに周辺的事項ではありますが、私なりに考えてみました。

ところで、生前の舩井幸雄は、聖書の暗号による方法で自身の名前を見ることができる。聖書の暗号は確からしい・・・と盛んに話題にしていた時期がありました。舩井幸雄はこの聖書の暗号について、闇の政府、レプテリアンといったことまで言及していたので、そこは少し範囲外として考えてみます。

マイケル・ドロズニン著「聖書の暗号」(新潮文庫)

ベストセラーになった「聖書の暗号」はワシントン・ポストやウォールストリート・ジャーナルの記者であったマイケル・ドロズニンが、イスラエルの世界的な数学者エリヤフ・リップス博士が、聖書に隠された暗号があることを発見したことにより、それをレポートしていくノンフィクションの本です。

リップス博士が開発した暗号解読のPCソフトによると、第二次世界大戦、ケネディ暗殺、ウォーターゲート事件、ホロコースト、広島の原爆投下、月面着陸などあらゆることが、聖書の中から読み取っていくことができるという。そのドロズニンがイスラエルへ飛びリップス博士に確認すると、だんだんその暗号の凄さにのめり込んでいき、彼自身がラビン首相の暗殺が予言されているのを発見することになります。そしてそれが1年後に事実となったことにより、この聖書の暗号は無視することができない重要な問題となっていくのです。

実際、聖書には謎が多く、著名な科学者で重力の法則を発見したニュートンも、未来をあきらかにする暗号が隠されていると確信し、生涯の半分を費やしたといいます。ニュートンは聖書および宇宙全体が全能者によってつくられた暗号であると確信し、その謎を解読したいと思っていたというのです。ニュートンが果たせなかったことをリップス博士はコンピューターという武器をにより解読したと。

それは旧約聖書のモーセ五書(トーラー)に含まれる304,805字のヘブライ語を単語と単語の空白をすべてなくし一本の連続する文字の列に変え、スキップ・コード(等間隔で文字をたどる)で文字たどっていくと、ひとつの言葉が浮き上がってくる。その言葉は一種のクロスワード・パズルのような形になっているのだと。それが聖書の暗号なるものなのである。そこに過去の重大な事象の様々なキーワードが隣接して現れてくるからだ。偶然じゃないの?というのはどうしても否めない素朴な意見のひとつであり、異をとなえる学者もいる。

そんな中でドロズニンは、聖書の暗号から第三次世界大戦勃発の可能性や、世界戦争などを危惧しているものの、彼が記載した年は何もなく過ぎて行った。それについてドロズニンは必ずしも確定された未来ではなく、可能な未来のひとつであり、警告であると受けとっているという立場を曖昧模糊な表明している。

そうしたことをどうとらえて行けばいいのか?もし、この世界の歴史が聖書の暗号に則って動いているとしたら、それはとても信じがたいことであるし、恐ろしくもあります。私には少なくとも聖書に隠されているという暗号を、当たる、当たらないというのとは別の側面から考え直してみるのがいいように思います。

ドキュメンタリー「バイブル・コード~聖書の暗号~」(BBC)

このドキュメンタリーは「聖書の暗号」が世界的なベストセラーになり、イギリスのBBCが2003年に制作したものです。

大きな流れがイスラエルのリップス博士のもとにマイケル・ドロズニンが訪ね、聖書の暗号に驚愕していく流れから、この暗号について統計学的に反対の意を唱える学者による論争というところに焦点をあてています。

高等確率論のブレダン・マッケイなる学者が意を唱え、「白鯨」という小説で同じようなことを実験し、統計学的にはありえること、膨大な文章からはあり得ることだとするのです。つまり、そこに統計学的な価値を見出すのか?科学的に不十分であれば確立を議論することはできない。そこには好ましい現象を得るために「同調現象」が起きているのではないかと主張するのです。つまり、人の名前には複数呼び方があり、まずリスト決めてからからではないとはっつきりしたことが言えないというのです。

そこでリップス博士、反対派の学者も含めて実験をするのですが、なぜか結果は公表されず、ロンドン大学に飛び火して調査をすすめるも、当初、リップス博士が論文にて提示した偶然性の確立は、1/62500であったものの、反対派による確率は1/2である、さらにリップス博士によるリストでは2/3の確率であり、聖書の暗号は立証されなかったとしたのです。しかしロップス博士側から専門家によるリスト収集にはエラーが多すぎ、不備なデータであったと異議を唱えたのです。

結局、このドキュメンタリーはその真偽をあいまいなままに終わらせてしまい、不十分な形で終わってしまい、曖昧模糊なとても日本的な終わらせ方だなと・・・。

ドラマ「バイブル・コード」(2008年・ドイツ)

■製作年:2008年(ドイツ)
■監督:クリストフ・スクルーイ
■出演:コスマ・シバ・ハーゲン、オリビエ・シトリュク、ヨアヒム・フックスベルガー、他

バイブル・コード=聖書の暗号をテーマとしたドラマ。主人公の女性は警官の職を離れ、突然、亡くなったと聞かされていた父親と名乗る人物から連絡が入る。待ち合わせの場所で、その父親が突然殺されてしまう・・・。一体その原因は何なのか?それは父親が研究していた聖書の暗号を解明したという。

ドラマではその聖書の暗号について、預言的であるとしながらも、どのようなことがわかり、どのように表現されているのかが、曖昧な表現となっていました。私としてはその辺りがどう表現されているのかが見たかったこともあり、ちょっと残念でした。ドラマでは、この聖書の暗号を巡り、カトリックの権力争いの道具とされ、教皇の座を狙う枢機卿が、ウィルスをばらまき人々を恐怖に落としいれようとしていることが描かれているのですが、その悪に取りつかれた枢機卿はまるでカルト集団のように描かれており、ちょっとやり過ぎなのでは?と思ったり。

最終的には何か聖なる力を付与された女預言者的な強引な展開になり、聖書の暗号という隠された謎は、はっきりしないまま不完全燃焼に・・・。

久保有政著「聖書の暗号は本当か」(徳間書店)

著者の久保有政氏は聖書の研究家であり、クリスチャン。日ユ同祖論についても詳しい方で、ヘブライ語を数字変換し聖書を解き明かしていくユダヤ教の密教であるカバラの手法ゲマトリアについても右に出る人はいないという異色の方。その久保氏が「聖書の暗号」について書いたのがこの本です。

実際に「聖書の暗号」のソフトにより、ご自身がいろいろ試みています。聖書の暗号という現象は、旧約聖書のモーセ五書(トーラー)といわれる「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」に顕著に表れるといいます。聖書の暗号は、等間隔で文字をたどってみると様々なキーワードが浮かび上がるというものですが、スキップ感覚の一番小さい最小スキップに着目します。この最小スキップを調べることにより、聖書におけるキーワードの集中現象に遭遇するというのです。

たとえば「原爆」という聖書の暗号を拾うと、トーラーの23%の範囲内に集中してあらわれ、その23%の前半部分は広島の、後半部分は長崎に関するものが現れたという。つまり類似した言葉が、本の特定箇所に近接して出てくるというのです。

これは逆説的に言えば、本があるテーマについて書いた箇所があるとき、関連するキーワードは散らばってでてくるのか?あるいは、散らばらないででてくるのか?というシンプルなことを考えれば容易にわかること。散らばらず近接して出てくるに違いないのです。そこで久保氏は、聖書の本文の下に、もう一つの隠された歴史叙述があるように思えてきたといいます。

キリスト教徒にとってトーラーは聖書の一部部分の感覚が強いのですが、ユダヤ教徒にとってはトーラーは別格なのだといいます。それは神が述べ、モーセがそれを書記として書き取ったものがトーラーであるという伝承があり、ユダヤ教徒にとって神の言葉を書き写し間違えるのは冒涜であるという彼らの考えがあるというのです。

それは1,000年以上もの交流断絶があったイエメンのユダヤ人に伝承されたトーラーと、中東・ヨーロッパのユダヤ人が伝えたトーラーの304,805文字のうち、比較するとわずか9文字の違いしかなかったというエピソードがあり、いかに聖書写本が厳密な正確さをもって行ってきたかということがわかる事例だと。つまり、3,000年以上前にトーラーが成立したモーセの時代から変わっていないということを表していると久保氏は書いています。

さらに、ヘブライ語を数値変換する「ゲマトリア」の手法で聖書を読み解く方法があるのですが、スキップした文字数をゲマトリアで見ると驚くべき一致項目がある部分もみられたというのです。

久保氏は、聖書の暗号について確からしい、不思議な現象としながら、未来を読むことは読み違えることがあり、また、聖書の本来の趣旨から外れているといいます(占いを禁じている)。しかし、最初は疑っていた久保氏の目で見ても驚く現象がでる聖書の暗号は、未知であるものの確からしい部分が多々みることができ、研究が必要だろうと締めています。いわば説明がつきづらい不思議な現象なので、信じられるがわかなない部分も多いということか?

私は久保氏にゲマトリアについて教わりました。聖書に書かれているヘブライ語、ギリシャ語を数値化するゲマトリアで見ると、数の暗号ともいえる不思議さがあり、数々の一致現象があらわれ、まさに神業としか言いようがない構成を持っているのが聖書であると久保氏は言います。確かに神業で書かれているような聖書、それでさえ、びっくりな現象なのに、それをスキップで読むと過去の歴史のキーワードが出てくるといのは、ほんとに驚くべきことと言えるでしょう。一体、聖書とは?その謎は深まるばかりです。少し考えたとタイトルをつけたんですけど、不思議すぎて謎という言葉の結論となってしまいました(笑)

聖書の謎をゲマトリアで読み解く! ⇒ 聖書に隠された数の暗号~ザ・シークレット・オブ・バイブル・ゲマトリア~

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