甦るウルトラ・アンバランス・ゾーンの世界
「ウルトラQ」(1966年)
本屋を散策していたら怪獣ガラモンが表紙の「ウルトラQ」を特集したムック本があったので、懐かしく思わず購入!
ガラモンと言って果たして何人の方が懐かしいと思っていただけるのだろうか?「ウルトラQ」は私の子供時代にテレビで放送され、毎回夢中になって見ていたし、怪獣にとどまらない不思議な世界を描いたこの番組は間違いなく私の無意識に何らかの影響を与えたに違いないのです。
当時はモノクロ放送(1966年)あり、その方がみる側に色を想像させ、きっと子供にとっては想像力を飛翔させるのに役立っていたのでは?と思っりします。
私は当時、「ウルトラQ」の、ソノシートと呼ばれていたと思いますが、レコードもどきのものを持っていて、石坂浩二の有名なナレーションを何度も聞いていた記憶があります。
この「ウルトラQ」は「ウルトラマン」へと発展し、正義の味方のウルトラマンと怪獣の対決という構図になっていくのですが、私は「ウルトラQ」の世界の方に魅了され、ワクワクしたものです。
初期「ウルトラマン」では、「ウルトラQ」の怪獣が形を変えて登場していました。ガラモンはピグモンに、ペギラはチャンドラーに、あるいは巨大化した半魚人ラゴン、ケムール人はゼットンに従う宇宙人として。人気のバルタン星人は、もしやガラモンを動かしていたセミ人間の発展形では?
「ウルトラマン」に「ウルトラQ」の怪獣が登場するとひいき目で見ていたと思います。残念ながら何れもあまり強くはなかったのですが。
考えるに「ウルトラQ」は子供の私にとって、印刷技術が発達しテレビという映像装置が家庭に入っていく高度成長期にさしかかり、科学万能がうたわれた時代において、口伝で伝わる見えない世界や妖怪、モモノケなどの昔話や神話の世界の代わりになっていたのかもしれません。
やっぱり、飛行機に乗って雲の上を飛行しているときに、窓から四次元怪獣トドラがいたらびっくりするよなとかフッと思ってみたり、巨大ダムの映像にどうしてもガラモンの姿がダブってしまったりしたり、空を走る異次元列車は銀河鉄道999だよなと思ってみたり、いろいろ予期しないところで無意識の淵から「ウルトラQ」が蘇るのでした・・・。
4Kでより精密となった映像を見ているとBOX欲しくなる(笑)
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