数が持つ神秘の顔② 数秘術へのいざない

(1)数の神秘と不思議

道教の教えTAOを説いた老子「道徳経」の第42章には、以下の有名な言葉があります。

「道生一 一生ニ ニ生三 三生万物」
(道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず)

天下の母たる道から生まれたものが「一」で、その「一」から生じたのが「二」。この「二」は陰陽を差し、「二」から生じたものが「三」。「三」は万物を生ずと老子は書いています.

遥かなる昔、古代において、とは神の属性を持つとされました。1はあらゆる数の中にに組まれ、すべての数字をそれで割れば1に戻る、あらゆる場所に偏在する神の属性を持つとされました。(5÷5=1、8÷8=1)

とは神ならざるものだったと言います。光と闇、表と裏、男と女、右と左の二元論の世界。 そこには奇数と偶数の秘密があり、奇数を二分するといつも1が残る、偶数は何も残らずうつろな空間がある。そこから1は陽、2は陰の性質をもつとされたようです。

ここで1+3=4、4+5=9というごく簡単な数式を見てみます。古代の人たちは今でいうアラビア数字を当然ですが使っていたわけではなく、たとえば、地面に転がっている小石を集め数を数えていたのかもしれません。仮に石で数えたとしてみると、上記の計算式は視覚的に並んだ石は正方形の形になるのです。

この正方形を順に大きくしていくのは、おのおの下位の正方形に含まれる奇数に隣り合った次の奇数を加えればいい。ということでアラビア数字だけではわからない数の法則が見えてくるというのです。

次に奇数の代わりに偶数を足してみると2+4=6、6+6=12と今度は長方形になっていきます。

このように古代の人は小石を並べてみる情報を見るだけでなく数の持つ神秘を知っていたといいます。ギリシアの哲学者で数学者であるピタゴラス、数学の基礎となっているピタゴラスの定理のピタゴラスです。彼は、竪琴に張られた絃の長さによって規則正しく音色を変えていくことに着目し、音楽の要素を作り上げている要素こそ比率(=数)であるとし、 多くの現象に数の裏付けがあるとして、宇宙の全ては数から成り立つ 、この宇宙には数の法則があるという思想を構築していきました。こうしてピタゴラスは数秘術の祖となっていくのです。

さてそこで先の1、2に加え老師が「三は万物を生ず」としたという数字には、対立の世界から、対立を超えて発展していく世界へと広がっていくという意味合いがあるようです。 三位一体も造化三神も、3の世界です。3は三角形であり、広がりを示すことになります。1と2だけであればそこには変化や発展は起こらなかったというのです。

神秘思想の分野では錬金術の祖とされ、エメラルド・タブレットの著者とされるヘルメス・トリスメギストスが、ギリシアのヘルメス神、エジプトのトト神、それを受け継いだ錬金術師のヘルメスが、 「3倍偉大なヘルメス」 と崇拝されヘルメス・トリスメギストスと称されたと言います。

そしてとなると、世界は東西南北、春夏秋冬といったような時空間の分類の世界が広がります。地・水・火・風のギリシアの四元素もそれを象徴しているかのようです。またピタゴラスは、という数字を重視していたそうです。5とは2+3、2は女性を表し3は男性を表すので男性と女性が結合してできる5という数字は完全なる人間を象徴、あらゆる事物の結合=結婚という秘められた意味を持っているとしたというのです。

同じように6、7・・・といった数字にも、それぞれの意味があり、数字には世界の秘密が隠されているという「数秘術」という世界観が、やがて占いの世界の礎を作っていくことになります。この数字に関する秘密は、ギリシアだけでなく、ユダヤの世界においてはゲマトリア、古代日本では数霊と呼ばれる分野として同じように、人々は数の不思議を見つめその土地土地で伝承されていきたのです。

これら数に関する上記のことについては、写真の本を参考にさせていただきました。

荒俣宏「神秘学マニア」 、藤巻一保「占いの宇宙誌」
(2)数の神秘の広がり

このように世界を数字によって読み解いていくのが数字の神秘。電話番号、誕生日、身分証明書の番号、目にとまった数字、夢に出てきた数字、これらの偶然性と思われる数字にも裏には意味があるのだと数秘術はとらえていきます。

たとえば、このブログにおいてメルマガを登録すると「神秘と謎」と題した無料動画をプレゼントしているのですが、その中で開運アドバイザー・富士川碧砂さんによる「タロットカード」に関する動画があるのですが、数字との関連性を話しています。(興味のある方はメルマガを登録してみてください)さらには簡単にタロットカードの概要をマスターする富士川さんによる「印象で覚えるタロットカード」のオンライン講座もあります。

数とタロットについて話す富士川碧砂さん、メルマガの映像より。

あるいは、同じくメルマガ特典の動画にも登場されるアーユルヴェーダの第一人者・西川眞知子さんの著書「インドの神様事典」(←先をクリックすると、本に書いた記事へ。西川さんと対談した音声も聞けますので、ぜひご覧ください)の中にも、誕生日とインドの神様の結びつきを書いたミニコーナーがあります。

西川さんの書籍に付録的についている数とインドの神様の関係

このように数字には、長さ、重さをなど物質的な側面を説明する部分と、目には見えないけれども数字固有のバイブレーション、波動を持った部分があると言われています。私たちは、古代文明の時代から数字の波動を活用してきました。

数字波動研究家の鈴木みのりさんによると、数字は宇宙の共通言語として、それぞれが独自のバイブレーション、波動を持っており、その意味は多様、そこにはポジティブな面、ネガティブな面、精神的な面、物質的な面を備えているとのこと。

また、世界的なレベルで見るとその土地、土地の文化、風習、宗教観などによりフィルターがかかり、数字の持つ同じ周波数に対して解釈が変わってくるといいます。しかしそれらはアプローチの方法が違うだけで、どれが正論というものはなく、どれも正論であるということです。

ここでその鈴木みのりさんと対談し限定公開した音声を公開としましたので、ぜひ、お聞きください。この音声は2020年コロナ禍で非常事態宣言がでた直後の4月にZOOで音声収録したもので、全部で5回収録しました。以後、残り4回の音声もこのブログで明日以降、公開しますのでお楽しみに! ↓↓

鈴木みのりの「数秘の窓」(音声)

①個人レベルでなにがおこるのか「4」から読み解く 
②令和の数字「11」「2」 
③令和の数字「6」 
④秘められた数字「5」量子力学と意識の変化 
⑤どう超えていけばいいのか

(2020年4月収録)

※上記タイトルのページで「数秘の窓」全コンテンツを公開中です。

その神秘な側面を持つ数字について焦点をあてた数字波動研究家・鈴木みのりさんによるオンライン講座 「数秘術基本講座」(全7回プラス特典1)です。鈴木さんは神戸在住で、2000年の初めには毎日放送テレビに出演のほか、産経新聞やラジオ「ありがとう浜村淳です」の占いコーナーを担当していました。また2015年にはサンマーク出版から『宇宙からの贈り物「数字マンダラ」が幸せを呼ぶ』という本を出されています。

画像をクリックすると詳しいページへ!

全部で285分の映像のさわりをご覧ください(5分程度です) ↓↓

※さらに「51プレミア」では、鈴木みのるさんの、9月にLIVE配信セミナー、10月に会員限定の特別価格によるオンライン個人鑑定(ZOOM使用)を予定しています。

鈴木みのりプロフィール

数字波動研究家
子供のころから、人をみると心の奥底の感情がわかるのはもちろん、持ち人の感情や性格がわかったりするのも自分だけの特殊な能力だと気づき始めたのは、阪神淡路大震災以降のこと。それなら自分の能力を活かそうと、ヒーリングの世界に入ることを決意。2003~2008年には、毎日放送テレビに出演のほか、産経新聞やラジオ「ありがとう浜村淳です」の占いコーナーを担当。2011年に日本の神様である「くくり媛」と名乗るエネルギー体とコンタクトが始まる。2013年から、数字を通して宇宙とつながることや、菊理媛のメッセージを伝える活動を行っている。2014年にはスピリチュアルマガジン「anemone(アネモネ)」に掲載。2015年に、サンマーク出版より【宇宙からの贈り物「数字マンダラ」が幸せを呼ぶ】を出版。
鈴木みのりHP:http://life-therapy.biz

同じように数の神秘について、古神道の「数霊・魔方陣」に関する記事です。

調べていくと「数字」ってほんとにいろいろな側面があると思います。不思議です。物理額は数式の世界、その数式で宇宙のことや極々微細なことまで検証していくのですから・・・・・・。

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