ベリーダンスと蛇

ベリーダンスでタロットを表現した「タロットの宇宙」の時に映像を担当した石井哲也さんに誘われて、彼が企画しているベリーダンスシリーズ「SNAKE&SLIT」行きました。場所は新宿ゴールデン街のバーというディープな場所。ただ現在のゴールデン街はインバウンドで外人観光客も多いとか。

ダンサーはベリーダンス業界では第一人者のMAHAさんという方。私は初めて見るパフォーマー。ダンスは全くの素人だけど、上手いというのは、身体表現だからか直感的にわかる。2部構成で、その2部は、藁人形を打つ丑三つ時の呪い参りの姿で出てきて、オドロオドロしいなと思っていたら、踊る曲が別のものがかかるなど、ハプニングが、でもそんなこと大丈夫みたいな感覚で、ダンスは続く。

小さなバーなので、ライヴ感満載で、客はダンサーが多いのか、最後はみんなで踊る。この感じは慣れていないので戸惑い、横目で見てたのですが、みんな楽しそうなので、それもありだな。

「タロッツトの宇宙」がきっかけで、ベリーダンスを見ることが、たまにあるのだけど、ダンスは、どこまでも女性が主役、男性はどちらかというとスタッフ的な印象を受ける。華やか、きらびやかな衣装で、曲線やしなやかさを充分に活かし、たぶん振付、所作やそこから立ち現れる世界観も自分がクリエイトするのじゃないかと思うと、女性の自己表現のひとつの極みじゃないかなと。

ところで企画のタイトルが 「SNAKE&SLIT」だ。蛇って神話などでは、聖・生・性・邪があるとても多義的な象徴性を持っているものとして語られている。先日、出勤する朝、偶然にアスファルトの道路を横切る大きな蛇を見た。東京で蛇?初めてじゃないかな。クネクネ、シャーっと音をたてて横切る蛇に、思わず畏怖の感覚が湧き出て、ゾゾッとした。蛇って存在だけでパワーがあるのです。

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