多次元宇宙がテーマ、映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

■製作年:2022年
■監督:ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート
■出演:ミシャル・ヨー、ステファニー・スー、キー・ホイ・クァン、他

アカデミー賞を受賞した映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は、「多次元宇宙(マルチバース)」を扱った斬新な作品。この宇宙には我々が現在いる世界とは、別の次元があり、そこには全く別の生活を送っているもう一人の自分がいる。

その並行宇宙に存在するパラレルワールドの住人である全く違う、そして全く違う才能を開花させているもう一人の自分からパワーをもらい、カンフーの達人としてこの世界で闘う。別の力を別次元の自分からパワーを得るというのだ。

もし、あの時、あのようなことをしていなかったら、もし、あの時、別の選択をしていたら、全く別で華麗な人生が展開し、送っていたかもしれない、というたらればの世界。マルチバースについて、マーベル映画をはじめ、最近の作品でも取り上げられることが多くなってきました。

今回のこの 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 はすごくバラエティであり、話が奇想天外な展開へと、ある意味、アニメでも見ているようなオモチャ箱のような感じに。マルチバースには無限の人生の可能性がある、しかし、逆にそれがニヒリズムとの通底する・・・。

このような映画がアカデミー賞に選ばれるんだなと思うと、物語の枯渇というのも感じないではいられません。斬新かつ面白かったんだけど、私的にはちょっとゲップもでるような映画でした。

ここで話題のチャットGPTにマルチバースについて聞いてみたら以下の回答がありました。

マルチバース(Multiverse)は、宇宙や現実の複数の世界や次元が存在するという仮説です。これによれば、私たちが住んでいる宇宙は単一の現実ではなく、無限に広がる複数の宇宙や次元の集合体である可能性があります。

マルチバースの概念は、量子力学や宇宙論の研究から生まれました。量子力学では、観測が行われるまで、物理システムはすべての可能な状態を同時に持つことができるとされています。これを観測者効果と呼ぶこともあります。マルチバースのアイデアは、この観測者効果を応用して、すべての可能な状態が実際に起こることで、複数の宇宙が並列して存在するというものです。

一つの具体例としては、平行宇宙(Parallel Universe)があります。平行宇宙では、私たちの宇宙とは異なる歴史や物理法則が存在する可能性があります。たとえば、平行宇宙では歴史上の出来事が異なっているかもしれません。ある平行宇宙では、ある歴史上の人物が生きていたり、特定の出来事が起こらなかったりするかもしれません。

SF映画の素材としては魅力的ですね。

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