私は円谷英二の特撮映画で育った、映画の歴史の一端を。
「生誕120年 円谷英二展」 国立映画アーカイブ
国立映画アーカイブで開催中の「生誕120年 円谷英二展」、もし特撮映画の父・円谷英二がいなかったら、あのゴジラやウルトラマンは生まれなかっつたかもしれない。ゴジラもウルトラマンも私の子供時代に多大な影響を与えた映像文化。ゴジラ、そしてウルトラマン、この2大キャラクターが今なお再生産され、ハリウッドで製作されているという奇跡。今では見ることができない?巨大なポスターがあったのも印象的です。
そして、常設展示として映画の歴史を振り返るコーナーも。そこでは詳しくはないのですが、あきらかに古い大型のカメラや映画史に刻まれる古い映像などが流れています。映像文化は今ではスマホでYouTube、つまり手のひらサイズで高解像度を楽しむ、があたりまえの時代となりましたが100年ほど前の時代はとてもじゃないが、そんな気楽に映像を撮ることも見ることもできなかった。
円谷英二が工夫した特撮映像も、いまではそうした大がかりなセットを作ることなくコンピューターの中で、よりリアルで、よりダイナミックな映像を作るようになりました。モノクロからカラーへ、そして立体・・・へ。映像技術の飛躍は私たちの感性をどのように変化させていったのだろうか?そして100年後の映像はどんな風になっているのだろうか?
常設展示はカメラ撮影がOKとのことなので写真と映像を撮りました。
■日本人が撮影した現存する最古の映像。九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎による「紅葉狩」。
■日本最古の映画スターという尾上松之助による「忠臣蔵」の映像
■あの川端康成も脚本に参加したという衣笠貞之助監督による実験的映像「狂った一頁」(1926年)