時空の謎に理論的風穴を開けたのがアインシュタイン?
「アインシュタインまるかじり―新書で入門」志村史夫(新潮新書)
20世紀の天才といえばまず頭に思い浮かべるのがアインシュタイン。ベロを出した超有名な写真がありますが、私は数学が大の苦手。実は40年以上も前のことですが、数学の成績が悪く危うく高校を留年しそうになったことがあります(笑)なので数秘術のようなものは問題ないのですが、複雑な計算式が入る数学ちなるとそのアレルギーが実はとても強いんです。だからアインシュタインについて、有名な相対性理論やその功績などをあまり知ることがありませんでした。
なのでまず入門書をと読んでみました。数学が超苦手なので物理は正直、厳しいんですけどね。
時間と空間の問題なのだということ・・・。
時間も空間も一定の不変なものではなく歪みを持っているということ。著者は分かりやすく描いているけど、なかなか頭に入らない。今映画界で最も注目されている監督の一人クリストファー・ノーラン監督による作品「インターステラー」は、時間は重力の影響を受け、さらに、多次元世界を描いていました。この映画、理論は難しくても感覚的に好きなSF映画なのですが。
要するにアインシュタインは、それまで絶対不変と考えられていたことをひっくり返すような理論を打ち立てたということ、そして、それが後に証明されたということ。さらにそれにとどまらず、その理論により生活必需品から研究まで実に多用な影響を与えたのです。
アインシュタインの理論の産物として原子爆弾は有名ですが、本書によるとレーザー、バーコードスキャナー、太陽電池、CD、DVD、デジタルカメラ、光触媒、各種センサー、医薬品製造、分子分類機、市場変動予測法、全地球測位システム=GPS、カーナビ、量子コンピューター、原子力発電、放射線治療法、陽電子放射断層撮影法=PET、重力理論、ビックバンやブラックホールの発見とそれに基づく宇宙論となるそうです。
ベースの理論が変わったり、新しいものが提示されると、それに準じていろいろな開発は起こってくるんですね。それがすごいと思います。何気なく使っているスマホも考えたら、こんな小さいのに様々な機能を備えています。
この本読んだくらいで、アインシュタインのことはわからないのですが、著者がコーフン気味に書いていることは、わかりました。