神社ではなく実はお寺だった、ちょっと怖い由来の神様を祀るパワースポット

豊川稲荷東京別院(東京)

東京の赤阪見附駅そばの豊川稲荷東京別院は、境内には狐も数多くあり、稲荷とつくので神社かと思っていたのですが、実はお寺だったのをご存知でしたか?知らずに行くと思わず柏手を打ってしまいそうになりますね。

豊川稲荷は、正しくは豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)という曹洞宗のお寺、曹洞宗となると禅宗ということになるわけですね。祀っているのは豊川ダ枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)という仏。ちなみに東京別院は、愛知県の豊川稲荷 妙厳寺の、唯一の直轄別院(飛び地境内)にあたります。飛び地境内という表現が面白い。テレビ番組にもなり有名な大岡越前守の信仰も篤く、六角形の大岡廟があります。

このお寺に初めて来たときは、境内には七福神めぐりができたり、大黒天や愛染明王、地蔵が祀ってあったりと神社なのに不思議・・・と思っていたのですが、お寺とわかり納得したものの、曹洞宗と聞き、どこか私のイメージと違う感じ。神仏習合したお寺というのがぴったりのように思います。

祀られているダ枳尼眞天=茶枳尼天は、日本において稲荷信仰と習合され、白狐に乗る天女の姿で表されますが、もとはインドのダーキニーが由来、ヒンドゥー教の『カーリー女神の侍女であったが、カーリーがシヴァの妃となった後、ダーキニーたちもシヴァをとりま女神たちとかんがえられた。彼女らは血の奉納を望み、人肉を食う恐ろしい存在である。「ダーキニー」はチベット語では「虚空を歩く女」(空行母)と言う。茶枳尼天の崇拝は日本に入って、たとえば豊川稲荷に見られるように稲の神への崇拝と狐崇拝とに結びついた。』(『』部分、「曼荼羅の神々」(立川武蔵)から引用)

その由来をたどるとちょっと恐ろしい神様ということは、それだけパワーもあるということですね。禅宗のお寺とも神社とも見えない神仏習合したような独特の空間の豊川稲荷 東京別院は、赤阪という都会の中心地で異彩の光を放っています。

◆開運アドバイザーの富士川碧砂さんに豊川稲荷について聞きました。

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