2023年12月18日 / 最終更新日 : 2023年12月18日 服部 映画 澁澤さんの映画論「スクリーンの夢魔」 希代の知識人であった澁澤龍彦。その彼が映画について書いた文章をまとめた本が、『スクリーンの夢魔』。そこに言及されている映画は、当然、執筆した時代背景があり、古い作品が多い。なので読み手側のイマジネーションを掻き立てながら […]
2023年12月17日 / 最終更新日 : 2023年12月17日 服部 書物の森 思いっきり作家の世界で構築されたドラコニアという迷宮 戦後・知の奇才として独特の位置にいる澁澤龍彦の著書『ドラコニア 綺譚集』 、この本のタイトルにある『ドラコニア』とは、“航海者マゼランがパタゴネス(=巨人族)を棲んでいる土地をパタゴニアと称したように、自分で勝手に龍彦の […]
2023年12月15日 / 最終更新日 : 2023年12月15日 服部 書物の森 澁澤龍彦とメタモルフォーシスと創作の秘密 “まだ文学などに血道をあげ出す以前の、ごく幼い少年時代から、私には、超自然のお伽話や夢幻的な物語にいたく心を惹かれる傾向があったが、とりわけメタモルフォーシス(変身)を主題とした物語に対しては、それを読むたびに、一種の生 […]
2023年12月13日 / 最終更新日 : 2023年12月13日 服部 書物の森 澁澤龍彦の指摘は半世紀を過ぎて現実となった 「毒薬の手帖」澁澤龍彦(河出文庫) 澁澤龍彦の手帖3部作のひとつがこの「毒薬の手帖」。その第1番目のエッセイはこんな文章から始まります。 『「毒」という言葉には、あらゆる犯罪者や、ロマンティックな犯罪文学愛好家を強く惹き […]
2023年12月10日 / 最終更新日 : 2023年12月10日 服部 聖なるものを巡る思考 エジプト「死者の書」、不思議な体験・・・ 「死者の書」と呼ばれているもので、代表的なものに、エジプトの死者の書、チベットの死者の書、というものがあります。私は「死者の書」というのに関心がありエジプトもチベットも行ったことがります。実は、エジプトの「死者の書」の関 […]
2023年12月6日 / 最終更新日 : 2023年12月6日 服部 映画 西ドイツ戦後を力強くキュートに生きた女性の物語 映画「マリア・ブラウンの結婚」(1979年) ■製作年:1979年■監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー■出演:ハンナ・シグラ、クラウス・レーヴィッチュ、イヴァン・デニ、他 ドイツのニュー・ジャーマン・シネマの旗手 […]
2023年12月5日 / 最終更新日 : 2023年12月5日 服部 美術・工芸・演劇 シュルレアリスム、感覚の扉を開け! 超現実主義とも訳される美術史における特異な運動だったシュルレアリスム。私は幻想とか夢幻いった言葉にひかれてしまう傾向があり、当然の流れとしてシュルレアリスムをテーマとした展覧会や本にたびたび触れる機会がありました。 この […]
2023年12月1日 / 最終更新日 : 2023年12月1日 服部 美術・工芸・演劇 ヒンドゥー教の神と交感する生活 大阪の国立民族学博物館の「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」展(2023年12月で終了)は、インド・ヒンドゥー教の神々と人々との交感を提示した興味深い展示でした。大阪まで足をのばしたのですが、そのかいあったと思える展 […]
2023年11月30日 / 最終更新日 : 2023年11月30日 服部 美術・工芸・演劇 インド細密画で神々を感じる 先日まで府中市美術館で「インド細密画展」を開催していました、(2023年11月26日で終了)。このインドの細密画は、西洋にも日本にもない独特のものらしく、インドのムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で16世紀後半から19世紀 […]
2023年11月28日 / 最終更新日 : 2023年11月28日 服部 聖なるものを巡る思考 中世ヨーロッパ最大の異端カタリ派について考えた 私はカタリ派という存在を知らずにきました。数年前、南フランスに行った時、ドライバーの方が、車を止めて、あそこがカタリ派最後の砦になったモンセギュールと教えてくれました。それをきっかけに、調べるとカタリ派はカトリックから異 […]