2022年12月19日 / 最終更新日 : 2022年12月19日 服部 書物の森 実際に起こらなかったことも歴史のうち「花嫁化鳥」で民俗文化を探る 「花嫁化鳥」寺山修司(角川文庫) この本は1973年に「旅」という雑誌に連載された紀行文をまとめたもの。しかし、日本のサブカル史の中でも前衛として異彩を放つ寺山修司の紀行文ゆえただの旅のエッセイにはなっていない。 訪れた […]
2022年12月16日 / 最終更新日 : 2022年12月16日 服部 映画 憎しみのみの少年、悲しみしかない戦争「僕の村は戦場だった」 映画「僕の村は戦場だった」(1962年) ■製作年:1962年■監督:アンドレイ・タルコフスキー■出演:コーリャ・ブルリャーエフ、バレンティン・ズブコフ、E・ジャリコフ、他 アンドレイ・タルコフスキー監督の長編デビュー作 […]
2022年12月14日 / 最終更新日 : 2022年12月14日 服部 映画 ゾーン、それは魂の最深奥の旅、映画「ストーカー」 映画「ストーカー」(1979年) ■製作年:1979年■監督:アンドレイ・タルコフスキー■出演:アレクサンドル・カイダノフスキー、アリーサ・フレインドリフ、アナトリー・ソロニーツィン、他 ニコライ・グリニコ アンドレイ・ […]
2022年12月13日 / 最終更新日 : 2022年12月13日 服部 映画 絶望と希望の心象風景か?映画「サクリファイス」 映画「サクリファイス」(1986年) ■製作年:1986年■監督:アンドレイ・タルコフスキー■出演:エルランド・ヨセフソン、スーザン・フリートウッド、アラン・エドワール、他 アンドレイ・タルコフスキーの映画は1ショットが […]
2022年12月12日 / 最終更新日 : 2022年12月12日 服部 映画 望郷の念にかられ魂が迷う詩的な映画「ノスタルジア」 映画「ノスタルジア」(1983年) ■製作年:1983年■監督:アンドレイ・タルコフスキー■出演:オレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、他 この映画「ノスタルジア」で印象的なのは […]
2022年12月8日 / 最終更新日 : 2022年12月8日 服部 映画 一人称の中で愛の成就を、ソダバーグの「ソラリス」 映画「ソラリス」(2002年) ■製作年:2002年■監督:スティーヴン・ソダーバーグ■出演:ジョージ・クルーニー、ジェレミー・デイヴィス、ヴァイオラ・デイヴィス、ジェレミー・デイヴィス、他 あの「タイタニック」を作った […]
2022年12月7日 / 最終更新日 : 2022年12月7日 服部 書物の森 自分とは一体何か?を問いかけるSF小説「ソラリス」 「ソラリス」スタスワフ・レム(沼野充義・訳) アンドレイ・タルコフスキーの名作映画「惑星ソラリス」は原作があり、それもSF小説の傑作と言われています。スタニスワフ・レムの「ソラリス」です。ただタルコフスキーが映画化するに […]
2022年12月6日 / 最終更新日 : 2022年12月6日 服部 映画 自己の存在を無理やり問われ惑う映画「惑星ソラリス」 映画「惑星ソラリス」(1972年) ■製作年:1972年■監督:アンドレイ・タルコフスキー■出演:ナターリヤ・ボンダルチュク、ドナタス・バニオニス、ユーリ・ヤルベット、他 アンドレイ・タルコフスキー、映画というエンターテ […]
2022年12月1日 / 最終更新日 : 2022年12月1日 服部 書物の森 快楽主義の哲学はメメント・モリ(死を想え)? 「快楽主義の哲学」澁澤龍彦(文春文庫) この本の最後の浅羽通明さんという方の解説によると、「快楽主義の哲学」は、1965年にもともとはカッパブックスから刊行されたそうだ。カッパブックスといえば大衆実用書で知られた、澁澤さ […]
2022年11月30日 / 最終更新日 : 2022年11月30日 服部 書物の森 危険な香りも漂う文学の領域を逸脱した人物か? 「悪魔のいる文学史」澁澤龍彦 澁澤龍彦の本を読むと、始めて知ることが圧倒的に多い。それは逆に、私が無知であるということを意味しています。澁澤龍彦はまさに<圧倒的>という言葉が、ぴったりあてはまる博覧強記。 そしてそれがま […]