◆◆チベットという聖地◆◆

標高3,500m~5,500mという世界で最も高い場所のひとつで、約4,000年の歴史ある天空の聖地チベット。そのチベットでは四大東洋医学のひとつに数えられる独特の医学を発展させてきました。

◆◆虹の身体を得る◆◆

チベット伝統医学の健康の概念は、健康になると『健康・長寿の二つの「花」が咲き、法・財・悟りの三つの「実」がなる』とされ、仏教的なアプローチを織り交ぜながら瞑想、呼吸法、マントラ、ヨガ、食養、生活習慣、薬草、セルフケアなどにみることができます。その医学の健康の究極的な目的は悟りであり、虹の身体」を得ることとされているのです。

インターネット講座

このオンライン講座ではチベット伝統医学の叡智を紐解き、美しい絵を用いながらご自身でできるセルフケアの方法を学んでいきます。

いつまでも健康で若々しく、そして、美しく長く幸せに!と願っている方へお勧めいたします。

プロフィール
中野真澄

中野真澄伝統医学研究所代表、(有)GBLホリスティック研究所 代表取締役

28年間35,000名以上の実践を経て、古代人の智慧、伝統医学に魅力される。1991年、大手エステティックサロン入社。1995年アーユルヴェーダに出会い、衝撃的に縁を感じて没頭し独学で学び実践する。2007年大阪アーユルヴェーダ研究所にて稲村ヒロエ師・PHDシャルマ師について、本格的にアーユルヴェーダを学ぶ。2009年夏、初めてドクターニダ師が来日。

チベット医学の精神性の高さや、シンプル且つ効果的なシステムに感銘を得る。その後、国際伝統チベット医学研究院日本支部を立ち上げ、代表として毎年ドクターニダのセミナーをオーガナイズ。2010年以降はチベット密教ゾクチェンの修行を始める。ニチャン・リンポチェと、ナムカイ・ノルブ・リンポチェを師としている。

2013年、2015年にはドクターニダの故郷、チベットアムド地方のマルオホスピタル他、2つのチベット医学のクリニックにて現地研修修了。他にも、ネパール、インド、のクリニックで視察や現地でチベット医学セラピーを実践。

現在は毎日ゾクチェンの修行を行じながら、日本に誰でも簡単に出来る「おうちで出来るチベット伝統医学」を広める活動を全国で行っている。
中野真澄伝統医学研究所HPはこちら

チベット・アムド地方の研修
チベット・アムド地方の研修
東京・名古屋・大阪でのワークショップ活動
東京・名古屋・大阪でのワークショップ活動
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内容
第1回
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ホリスティック医学が新たな潮流となりつつある中、いまチベット伝統医学は、世界中の医療関係者から関心を注がれています。

古来チベットに根付いていた土着の宗教であるボン教をベースに育まれたチベット伝統医学は、仏教やアーユルヴェーダ、中医学、ペルシャ医学などと柔軟に融合しながら、7世紀〜8世紀に『四部医典』という医学経典にまとめられました。その特異な自然環境や精神性をふまえながら、チベット伝統医学が辿った一種独特の歴史の背景について、丁寧に紐解いていきます。

講師の中野真澄さんはチベット、ネパールをたびたび訪れ、僧侶でもある高名な医学者(アムチ)に師事しながら、多くの医療従事者と交流、活発な研修活動を続けています。そんな中野さんの濃密な人脈と体験をもとに、現地の人々の日常に溶け込んでいるチベット伝統医学のリアルな現状について解説します。そこで施されている治療(セラピー)の最先端の現場、その詳しい様子を写真とともに具体的に知るための貴重な機会となるでしょう。

第2回
写真う

チベット伝統医学は、神聖な経典である『四部医典』を基にした、たいへん厳正な学習方法により今なお受け継がれています。

この回はまず、チベット伝統医学を生み出した根源の仏であると信じられ、日本人にも馴染み深い薬師如来について学びます。中でも特徴的なその瑠璃色の御身体や、チベットのタンカ(仏画)に描かれる、薬師如来を取り囲む美しい曼陀羅に象徴される世界を感じるために、『四部医典』(『ギューシ』)の文章表現を鑑賞します。

次に、薬師如来の化身として7〜8世紀にこの世に現れた〈ユトク・ヨンテン・コンポ〉について学びます。膨大な叡智の結実である『四部医典』を著し、120歳の長寿を全うしたとされる人物です。〈トルコ石の屋根〉を意味する〈ユトク〉という名前には、チベット医学を理解する上でたいへん重要な由来が秘められています。今回は、日本語にも翻訳されている『ユトク伝』の文章から、ユトクの生き様に表されたチベット伝統医学を支える思想的背景に迫ります。

第3回
写真い

チベット伝統医学を学ぶ前に欠かせない重要な三つの準備作法を学んでいきます。一つ目は〈大日如来の坐法〉です。心を鎮めるためのこの坐法について、足から腰、顔から手の指先に至るまで、一つ一つ確認していきます。

二つ目は〈9回の浄化の呼吸法〉です。指を使い、イメージを拡げながら行う三種の呼吸法を三セット繰り返すだけなのですが、それだけで溜まった感情の浄化が叶うという、非常にシンプルかつ優れた呼吸法です。

三つ目は〈薬師如来の観想とマントラ〉です。まずは自分が薬師如来になったことを、具体的にイメージすることから始め、次に薬師如来のマントラを唄いながら唱えます。最後は慈悲の瞑想で終わります。坐法と呼吸法についてはチベット伝統医学を学ぶにかかわらず、生活の中に取り入れることで素晴らしい効果が現れるそうです。

第4回
写真お

チベット伝統医学における、五大元素と五行についての考え方を学びます。「空・風・火・水・地」の五大元素はチベット・ボン教時代からの古代チベット医学とアーユルヴェーダから、「火・金・木・水・土」の五行は中医学から取り入れられましたが、チベット伝統医学では、双方を統合させ、五大元素は内的な要素、五行は外的な要素として考えます。

身体の診断は五行によって行い、治療ではそれと対応する五大元素にアプローチします。この回はその関係が端的に表されたチベット医学のタンカ(=仏画)をベースに解説しながら、チベット伝統医学を生活の中に生かしていく方法をお伝えします。

第5回
写真く

チベット伝統医学では、人の体質や病について、「ルン・ティパ・ペーケン」の三体素、すなわち3つの要素の働きによって診ていきます。

三体素や病が、五大元素とどのように関わるのかを知れば、外側に現れる現象の意味を理解することができるため、反対に外的現象から身体の内部の状態を知ることができるのです。チベット伝統医学の考え方を絵にしたタンカをベースに、三体質の特徴について学びます。

第6回
写真き

チベット伝統医学における、〈健康〉の概念について学びます。健康とは、身体の中のエネルギー、構成要素、排泄物、それら全てが調和していることと考えるチベット伝統医学で、『四部医典』の膨大な知識をわかりやすく伝える方法として用いられる、タンカをベースに解説します。

タンカに描かれた考え方を基本に心身共に健康的な生活を送ることにより、①必要な財が自然に入ってくる。さらに、②正しい教え(法)に出会うことができ、③悟りの境地にいたると言われています。

第7回
写真え

チベット伝統医学における、病の概念について学びます。

チベット伝統医学では、病になるまでには、〈因〉すなわち〈執着・怒り・無知の三毒〉と食事・生活習慣・魔・季節と時間〉の4つの〈縁〉が重なっていき、それが心身の不調和を引き起こす病の因縁と考えます。『四部医典』をビジュアル化したタンカをベースに、深淵な病の仕組みについて詳しく解説します。

第8回
写真か

チベット伝統医学における、診断の極意を学びます。誰でも簡単に出来るようにわかりやすく学びます。たいへんシンプルな方法ばかりですので、基本を覚えてしまえば、ご自分で自身や家族の健康状態をいつでも知ることができるようになります。

この回は、目で診る方法として、〈舌〉〈尿〉〈眼〉の状態についての観察のポイントを、画像をもとに詳しくお伝えします。現在の身体の内部で、どのようなエネルギーの乱れが起きているのかを、簡単に知ることができます。

第9回
写真こ

この回では、まずは手で診る診断法として、誰でも簡単に出来るような、最も手軽にできる〈脈診〉について学びます。
自分の脈を診ることは、自分を深く観察する事につながるため、そのまま瞑想状態に入ることにもなります。脈は心の状態により変化しますが、その時々のエネルギー状態を知るのに最短の方法です。

次に、問診について学びます。誰でも簡単に出来るような問診票を用いて自分で自分に問いかけることで、様々な気付きが起こり、早急なセルフケアに繋がります。どちらも、ストレスの多い現代人にとってたいへん有効な手法です。

第10回
写真し

体質や状態に合わせた、誰でも簡単に出来るような食事と生活習慣について学びます。食事については、食事内容を六つの味(甘・塩・酸・辛・苦・渋)と五つの食養(穀物・肉・油脂・野菜と果実とスパイス・調理した食べ物)に分類して、それぞれの働きを解説します。

生活習慣では、仕事や運動、睡眠の時間や、過ごす場所や身に付ける色などが、身体のバランスにどのような影響を与えるかについてお伝えします。

これらの知識により、普段の生活の中でいま何を選択し、どうすれば自身のエネルギーバランスが整えられるのかを、簡単に知ることができます。

第11回
写真さ

チベットに古くから伝わる治療法の中から、薬とスパイスについて解説します。チベットでは現在でも、山に自生する無数の高山植物を採取して様々な薬の原料としています。

この回は、中野さんが実際にチベットの山で採取したエーデルワイスなどたくさんの植物や、それらを薬にするまでの工程、それぞれの効能などを、美しい写真をもとに紹介します。

誰でも簡単に出来るようなキッチンファーマシーのスパイスについては、日本でも調味料として手に入れやすいナツメグ、シナモン、胡椒、生姜など身近なものの中から、体質ごとに薬として有効なものや、その効果的な使用法を紹介します。料理やお茶などに少量を加えるだけで、手軽なセルフケアとなります。

第12回
写真け

最終回は、チベットに伝わるさまざまな外的療法について、体質別に詳しくご紹介します。
専門家による療法では、モンゴルや中国、インドなどから伝わったと思われるものを、チベットの伝統の中で再構築した優れた療法が世界で注目を集めており、末期癌の精神療法、リウマチや神経痛の緩和など、心身両面の治療現場で様々な成果を上げています。その中には、ユネスコ世界文化遺産になっているものもあります。

また、オイルマッサージ、冷水療法、乾布摩擦など、日常生活の中で自分でも簡単にでき、非常に効果の高いセルフケアにもご注目ください。

<特典>

1.<電子書籍> チベット伝統医学の真髄
2.<電子book> チベット伝統医学・朝の1分間のセルフケア

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■価格:9,800円(税込)

<視聴方法>
オンライン配信サイト「51オンライン」というサイトから、ご視聴いただきます。初めてご利用される場合は、最初にお客様情報のご登録が必要となります。コンテンツ購入後は、マイページよりコンテンツをご覧いただけます。

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推薦
推薦者上馬塲さん

上馬塲和夫

~中野真澄氏について~
20年以上前からアーユルヴェーダやチベット医学について、インドやネパール、チベットを訪問して学ばれ、日本アーユルヴェーダ学会のアーユルヴェーダ教師までも務めたことがあられる方です。

おそらくチベット医学の具体的な方法に関しては、日本では右にでる方はおられないでしょう。実際、統合医療で有名な船戸クリニックで、チベット医学やアーユルヴェーダに基づいた生活法などの具体的教室を開催されておられます。チベット医学を具体的に学ぶには、適任の方でしょう。

<プロフィール>
医師、医学博士。昭和53年・広島大学医学部医学科卒業後、虎の門病院内科レジデント。
昭和56年、北里研究所付属東洋医学総合研究所研究員。
昭和61年、北里研究所臨床薬理研究所勤務。
平成8年、シドニー・セントヴィンセント病院心肺移植センター留学。
平成11年、富山県国際伝統医学センター次長。
インド、チベットの医学の調査研究。平成20年、富山大学和漢医薬学総合研究所・客員教授。
平成22年〜、帝京平成大学ヒューマンケア学部・教授。平成23年〜、日本補完代替医療学会理事、同学会学識専門医、温泉療法医、日本統合医療学会認定統合医療指導医。
平成30年~、ハリウッド大学院大学教授、メディカル・トータルビューティ研究所所長・教授。
帝京平成大学東洋医学研究所・客員教授。著書に『新版インドの生命科学アーユルヴェーダ』(農文協)など多数。「チベット医学の真髄」監訳